צא

دمنهور - 𝑆ℎ𝑖𝑧𝑢𝑜𝑘𝑎 | 𝐻𝑒𝑟𝑚𝑒𝑠 𝑇𝑟𝑖𝑠𝑚𝑒𝑔𝑖𝑠𝑡𝑢𝑠(933311) | Ramakrishna | 𝐑𝐀 | 1991.03/19 | JAPON ♎︎

「羽根か太腿」

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赤いトランスフォーム骨組みの鉄金属に楊貴妃が捌かれるのを見ていた。
あ!クルム伊達の死産児の両目が東北東と西南西を向いた時だ!
ー黄ばんだ七福神のゲップのcollageー
「メリークリスマス!」
縄文と弥生の境目で爆ぜた小型AIは国民アニメに無理矢理設えられたワイプの中でスローモーションだ。

貴子はまだ出るのには早いから二本目のボトルの封を切った。
ピッチが奇数に下げられたsatieが流れてますから高層ホテルの窓枠でパントマイム。
ーキュッキュッ、ガニ股、キュッキュッ、ガニ股ー
「私、偶数ね」
そのとき渋谷が爆破した。
彼女は面食らって殆ど条件反射的に吐きただれた。
狐目の淫らな釜の中で氷漬けにされてる気分であった。
彼女は六本木のシニフィエ上から六本木に住まわった事の経路を使って何とか気を取り戻したのだが煙は窓外で勢いを強めているようだった。
電波を毛嫌いしていた彼女は無情報で、目の前の出来事を相殺するべくブータンから黒い人間を寄越した。
「私、遅刻しちゃったね」とボッソ。10時間後の来日。
ボッソは頑丈な死の蓄積によって生が支えられているので貴子の憔悴加減に神秘的なニュアンスを感じた。
鉄で、ミディアムくらいの鋼鉄で、どうこうという問題ではなくこの日本人を処置したかった。(ブータンの風土からは不快であったようだ。)
「私、友達じゃないね」とボッソ。
貴子は一層、青ざめるのだがボッソの尻の硬さには抜け道があるのではと閃いた。
這い然のままにじり、股に上体をいれると抱え込むように彼の衣類をおろした。
呆気に取られたのは居合わせのホテルマンの方ですぐに報告に向かった。
ボッソが渋谷の炎上に注視する事は一向になさそうで焦燥に駆られる。
私は強引にn.1824=the 庄司智春'sの座標軸に肩を入れた。
二回目であったから好奇に耳をそばだたせる。
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穴があったら入りたいと言う貴方 穴があったら挿れたいよ 貴方が穴なだけに 貴方だけに 逆らわないで 贖わないで 魚さばかないで 日がな裁かないで (FISH / the shoji tomoharu's)
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鬼の肛門がちょうどめくれ上がったところのブライアン・イーノみたいだな。そこに竹の繊維内で滑るところてんが添えられたような。slope誌レビュー

すっかり蓄電の不準備で23msまで膨れ上がった応答速度から、この手でめくり上げたのはボッソの下腹部であった。
小学低学年の図工時間に催行されるbaconの絵画さながらの様相で太腿の分節みえない加点方式のバグ展開のように貴子、ボッソそれから私のルービックキューブ的”なだれ”が一室に転がった。
まずは腸ごとやぶられたボッソの悲鳴や超過支払いの不履行で大脳新皮質が石灰化する私、そして我々男性群の阿鼻叫喚に快復を果たす貴子。
貴子はiphone xを取り出すと我々の異次元の状況を撮影した。
こんなような二足三文ならび二つ折りのエントロピーはしばらく続いたが警官らはずっと立ち伏せていたようだ。
ホテルマンの表現力の”乏しさであるところの”駆けつけた二人の警官らは話と目の前との違いに呆然。
底層の臭気に耐えられず公的機関の目の前で扉を締めようとするが敵わなかった。
それが合図となり警官の内、若いのがメインアイデアに近づいた。
石灰化により半ば時間の重力に型抜きされた私はもはやこの世界の人間同然でただ証明書がなかった。
「免許証見せてください」
彼がかがみ込んだので私は陰茎の悪臭を嗅ぎ取った。
ボッソの腸でビタンと青年の頬を焚きつけるので私は肘で地面に押さえつけられた。
ボッソは痙攣して絶命していた。
貴子は渋谷の炎上に抗えないようで夢物語化したこの状況の調度を高めたかった。
話しかけてきた老害の公的機関に苛立って歯を破砕する。
激昂したので、貴子は羽交い締めにされたが身体を弄ばれつつも強かに渋谷の炎上と照らし合わせる。
あながち奥まで挿れられるのが上等かもしれない。
彼の調子に寄り添ったのでおもむろに投げ出されたその陰茎を青年と私が見る。
私は陰茎の実存的な逞しさに何かを取り戻しそうであったがアニムスが足らなかった。
しかし上気した青年の艶やかさが隣にあり、合点がいったのだが。
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穴があったら入りたいと言う貴方 穴があったら挿れたいよ 貴方が穴なだけに 貴方だけに 逆らわないで 贖わないで 魚さばかないで 日がな裁かないで (FISH / the shoji tomoharu's)
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私は廊下まで聴こえるように合唱した。(tomoharu's voの智春の分も仮想上に組み込んでいる。つまり結節点を軸に歌ったのでサイレンのような趣がある)

すぐに神的使役:霊における変性試験系の条項を導き、締結させると老害は めくれた。
はじめて見る現象なので記述すると、キメの細かな葉脈が彼の衣類を含めた身体上に走ると紫色に明滅し内臓類が満開になった。

私は急いでボッソを18階の高さから外へ放り投げると青年の首を捥いで貴子の口にあてがった。
ここが難しい。
「頑張ってくれや、神の形式=全的状態 の象徴はイラマチオしかないんだからこれしかないんだ」
後天性の一種の癲癇を起こしていた彼女は、もはや抜け殻で青年の首を飲み込む事はなかった。

時間切れで私は摩滅。
唯一、息だけある貴子は炎上する渋谷の荒々しい煙を白目のキワに溜め続けた。