子供を産んだが自殺した市議会議員の深い謎。
高度に複雑化したその神経の線上で陳列された火縄銃に重油が降り注いでいる。
赤子のように又は前転するような貝殻形式の指揮は天上へオーケストラを発揮した。
「モシコンニチハ」
イスラム人が聖堂の窪みで必死に叫んだ。
経年により油の分離。
肌から褐色を取り除こうとして剥き出された筋繊維が鉄にとってのオアシスを物語る。
(普通の海とはなんですか？)
無意識領域にメジャーを当てて測ろうとするところの心拍数は子宮口をノックする事かなわず…
重力の中で人間が重力を生み出す事の登記問題。
カオスが他のカオスへ流れていくに過ぎないが、しかしそれでは人間自体が矛盾として勃興。
「あなたが流す涙を舐めたこの味が記録できない」
生態系の関節の完全性を指摘したかったのであるがやはり人工知能の固さに目を奪われたのだ。
green aurora
泡吹いた山羊を囲むネオンの極彩色が急速に乾き出したのは抽象絵画が発生したためである。
(風化しても依然、乾いていた)
片腕全体に数珠をつけた変人が取り乱して健康になったのは浮浪者の吸う煙草の火種が彼の皮膚を刺激したからだ。
マネーロンダリング技術を思想のなかに応用。
断首器具に乗る事がない陰茎の慣性で青空は窒息していた。
薬で正常になった人々の短距離走。
月収100万、高級マンション、ステンレス製テーブル、皿、卵焼き。
「カツッ」とフォークが彼女の真っ白な歯列のその奥に落下する。
マンコまで硬質なる、おそらく脊椎あたりで留まっているルネサンス的青空はついに鏡を破壊した。
(破壊したのだ！)
知恵熱で視界が幽体離脱するがどちらが本体か分からなかったのは知恵熱によってであるが逆に鉄だけは私に畏怖を覚えさせるので明確に判断ができた。
しかし鉄以外の視界がどちらか分からないために1:2の比率が生まれて、私は不動明王の後頭部に平行してそれを見上げていた。
衝撃のなかで持続する神仏の息遣いにだらしなく射精した。
それでも他者に評価される事の不快さの方が勝(まさ)って、私は死に至る病の手前に立ち返った。
