צא

دمنهور - 𝑆ℎ𝑖𝑧𝑢𝑜𝑘𝑎 | 𝐻𝑒𝑟𝑚𝑒𝑠 𝑇𝑟𝑖𝑠𝑚𝑒𝑔𝑖𝑠𝑡𝑢𝑠(933311) | Ramakrishna | 𝐑𝐀 | 1991.03/19 | JAPON ♎︎

「I'm sorry Mercury & I salvage Neptune」

f:id:dlru_eiim:20240507014200j:image

花が咲け、花が咲け、花が咲け。男の額からゆっくり銃弾が現れる時、右目の花びらは三途の川を干ばつさせた。

誰からも忘れ去られた平地で圧死した死体。それは全身が緑であったが一瞬、目が金色に光ったような気がした。男は自らの両脚を外して、その両側に置いた。そして上空から剣が落ちてくる時に男は気絶した。

ーーーーーー

1. 断頭台の刃が降りてこないので、今日は代わりに絞殺刑になった。男は依然、眠りこけていて縄が頸動脈にしっかり食い込む時に嗚咽した。しかしまたしても歯車が回らずに男は死ななかった。そして民衆は争い始めて、誰かの手鏡が断頭台の前まで流れてくる。男は力なく前に倒れると手鏡に頭から激突した。無造作に割れた鏡は天空を映していたが、男はそれをかき集めると断頭台を映した。

2. ここ「ノースホール・ウィンドエア」では夕方から魔術が行われる予定だ。楽屋では演者達が馬鹿騒ぎしており、互いの経験人数について盛り上がっている。辺りはスナック菓子や化粧の粉で散らかっている。16時になると頑丈な扉が開いた。演者達は談笑しながら所定の位置まで向かうと八角形を作った。中央には裸の長髪の男がいた。彼は異常に何かを恐れていて、演者達はそれを罵倒した。程なくして黒い龍が現れると四人を食って六角形になった。

3. 樹木を引き抜く風景のシミュレーション。それが一人なのか複数人なのかで印象が分かれるだろうが、ここには時間の概念がなかった。世界中の時計が集められて一気に溶かされる時、そこには針だけが残った。重量や堆積を気にする人間はいなかった。ただ銃弾に変えられる事が重要だった。そして十数万発の銃弾は全て太陽に向けられた。

4. 人間と動物を一つにする方法。それはこの世に存在する金属・鉱物を粉々にする事である。またこの破片はある液体で密閉する必要がある。なぜなら空気に触れてしまうからだ。この事と神社・仏閣が木で出来ているのは関係しており、つまり神聖な場所では薬品は禁忌である。ところで無菌室では男が二度目の外科手術を受けている。男は最後に「私は味方である」と言った。

ーーーーーー

雲間を切り抜けてゆっくりと歩んでいく。とうに目玉は存在しなかったが、それでも王の象徴だった。彼の行く先には赤い光線があって、彼は目が見えないので真っ二つになってしまった。その死体は地上の放射線を伝って地面に落下した。

男は目覚めた。緑色の死体も赤い光線もそこには存在しなかった。ただ二本の角だけがあった。男はそれを頭にのせると笑ってみせた。