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دمنهور - 𝑆ℎ𝑖𝑧𝑢𝑜𝑘𝑎 | 𝐻𝑒𝑟𝑚𝑒𝑠 𝑇𝑟𝑖𝑠𝑚𝑒𝑔𝑖𝑠𝑡𝑢𝑠(933311) | Ramakrishna | 𝐑𝐀 | 1991.03/19 | JAPON ♎︎

2020-01-01から1年間の記事一覧

「コイン〜風の時代に対する宣告〜」

黒の切れ目からコインが回っているのが見える。しかしそれは白い円だった。コインが回る度に隙間から覗かせる映像に同一性がない。私はそれが青い時にこの手を差し伸ばした。頭上では天使が幾重にも重なっていた。実際それは白い煙だった。 スカートの裾まで…

「𝐻𝑒𝑟𝑚𝑒𝑠 𝑇𝑟𝑖𝑠𝑚𝑒𝑔𝑖𝑠𝑡𝑢𝑠(933311)」

暗闇がパノラマの360°に広がっている。それは浴槽の水を溢れさせるような重力である。一人の男が浴槽に体を入れる。水が溢れる。この重力が広がっている。暗闇の360°の空間に。ここは大草原であった。雑草をつまむ。擦る。つぶす。この光景はなんであるか説…

「世界卵〜固形物の概念がなくなって〜」

喉元に青い遮光カーテンがあってその裏側には辰砂で出来た石像がある。暗闇は暗闇であるが低くなってるのが分かる。それより首を高くすると造られたばかりの天空があった。 静寂。廊下に並べられた椅子は綺麗で足元にはそれぞれルビが振ってあった。牡羊座か…

「射手座の恋心」

ギリシャ風の大浴場に全身を入れていた。瞑想が行われていたようだ。男は太陽の真下の宿木に止まる鳥を見つめていた。唯一、存在する象徴である。丸いシニフィエが段々に鋭角を帯びていく。青いエーテルが飛び込んできて彼は黄色い砂の中に入っていった。 鉄…

「女性が復活する事、ピラミッドについて」

[加速度的に進化する太陽は8等分になった。実際はそれは8等分する型(かた)が重ねられていただけだったが] グラウンドに永遠に続くと思われるだろうガードレールがあって緑色の気体が重くしなだれていた。目の前に白い部屋が映っていたのは、私が成長した…

「第20番」

大地に金色の八角形があった。土俵を想像して欲しい。その中央では単なる木が生えており、霊視していた私はこの場面で卒倒しなければならなかった。 太腿の光沢感。限界を超えてむしろステンレスである。ビルは地面に根ざしているように見えるだろうか。それ…

「最後のマリア像」

連続的に押し出される天使の像。前方向に展開し続けて、最後には点になった。広間に立つ男がこう宣言する。「本当のマリア像を知っているか。それは言語化出来ないものだ。また関連づけも不可である」 ーーーーーー《𝒙》ガソリンスタンド。屋根には石製の楔…

「獅子座詩」

・太陽の光線に摩滅されたところの無。全てが始点に戻るところの救済。明暗も同様に穏やかである。「夏に消えた美しさのようにただ世界に存在する。世界がある」金色の龍の腹に触った。 ・古代のクラシックのロゴスが今となっては地平線の網目になり、据えら…

「穴〜外接面に対する考察〜」

一つの大きな目が見つめた。そして扉が開かれた。トランクであり重い鉄格子であった。分裂した二つの目とも言えた。いずれにしても問題ではなかった。そこに海を詰めた水槽がある。天球に見立てるために半円型の金細工が被せられた。つまりは結果的に地面か…

「油差し」

最初にセンセーショナルがあった。枠線が白いので助かった。それはキリスト・ホログラムの祭壇だった。まさに正八面体を表すブラックルームだ。まずこの事について言わなければいけないだろう。つまり正八面体は上から見下ろすと六角形になるという事だ。8÷6…

「沈黙とは主知的なものではない〜俺は俺を生きている〜」

サボテンと人体の中間地点に死亡図がおかれている。死亡図はサボテンと人体の状況を表していた。ここには二重丸のような象形があった。 《摂氏35の場合》金色のビーズがこぼれ落ちた。選挙ポスターの目の覚めるような青色は誰に向けられた永遠性だろうか。十…

「四位一体のための演繹法 〜キリスト化における無分節の回避〜」

「だから言ったじゃないか。竜笛のまま押すなって」男はソーパルメット畑の農夫だ。従業員は一人でその怒られているのが彼だ。林の入り口からは水銀のかぶった草花の凹凸が露わになっている。竜笛はノズル下部の小さなスイッチを切り替える事で円盤型になる…

「太陽原人」

太陽原人 太陽原人 太陽原人 太陽原人 誉れ高いボアヘッドに訓戒でくり抜け。星形にくり抜く時、お前はAppleの工場を思い出す。それをひとえに「グレー」と呼んだ。 ーーーーーーハーバリウム内の青い草が天葢に遮られてついに硬化した。目を凝らして根を見…

「令和#13」

完全なる白い箱は次第に透明化していった。芽の周りで火花が散っているイメージ。黒い紋様が回転する空間で多種多様な動物の顎から首までの湾曲が映し出されている。水の下降原理に従って際限なく血は底辺に流れていった。人類の意識は「その先」をちゃんと…

「令和#12」

外側から熱照射された窓に内側から錠剤を擦ってみると床に粉が溜まっていった。X線機材の側で二人の男が話していた。それは鳥類の事だった。「もし鳥が直線的にしか飛べないなら一生、円が描けないだろう。神社には行った事があるかい。神社には4の規則性し…

「令和#11」

‪「私がひとえに言ってこうあらせられるのは元型として二枚の黄金の円を持っているからです。ベン図的に重なるその中央のアーモンド型は膣ではありません。それはあるエジプトの大きな目です。下降あるいは上昇を表しています。私は手を合わせます。あなたは…

「令和#10」

植民地の子ら。痩せた肋骨間にエメラルドが浮かぶ時、彼は目を覚ました。まだシーリングライトを救いの光と勘違いしたままだった。一つ話をしよう。ある女性が大切な人を失い、余生を彼とよく似たぬいぐるみと過ごした。そしてそのぬいぐるみは有名な商品だ…

「令和#9」

四つのルーツを持っていた。それは彼に八つの神話があるという事だった。そして彼は今ではそれぞれの臍の緒が断ち切られている状態にあり、彼の生活は無内容に等しいものだった。 彼は射精する時にそれを思い出した。そして自らを銀色の四つに等分され、それ…

「令和#8」

最初は円の高さが求められていた。しかしそれが二段のスライド式レーンに取って代わられる時、その下段では男が横になっていた。光への不安。古い惑星の記憶に広告の色彩が雪崩れ込む。(カネボウもSK-Ⅱも一まとめに流れ込んだ)それは最先端にいる我々が原…

【令和#7】

「古代の魔術祭とシンクロする現代のたこ焼きパーティー。タコパガンダにより促進されるその粉物の球体とはまさしく天体を食す契機だったんだ」 エアポートの待合椅子は清冽としており冬の厳しさがより一層、窓の色を変えるようだった。こんな時でさえ彼のめ…

「令和#6」

崇高なジョアンナの胸から光が溢れ出した。視野が確保されたまま光がすべての物質を投射するのを見ていた。ある特殊な男にとってすぐそばの街路が本来いるべき場所だった。彼は限りなくめり込んでいき、床と同質化した。かけっぱなしの聖歌はただ流れていた…

「令和#5」

chris blown chris blown.ダウン・オレンジのちょうど人間の膝くらいの高さからクリアプレートが建っている。先進国の青年は「赤色が見たい」と言った。それは原始回帰を示していた。ユーフラテス川から流れてくるキリスト像。シーリングライトの光。 chris …