2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧
蛆の囲む八面鏡が外側に倒れるときに白い太陽が放射した。何事か分からない光景であるが、ただ光の階層がある事だけが分かる。すべての軍事的それは性や死のあらゆる変奏が空中に浮遊し糸状になっている。戦車が通ろうと殺人犯が通ろうと、そこには愛らしさ…
さあ100人目は誰だ。時計台から落下するアイアンメイデンである。学校裏のプールの底面にブラウン管があり、そこではチーズの溶解過程が映し出されていた。大きな三角定規をかかえ疾走する光景。風の煽りをうけて全てがめくれ上がった。「チェスの駒を一つ進…
去勢しちまった悲しみに今日も精液の降りかかる去勢しちまった悲しみに今日も呼気さえ吹きすぎる 去勢しちまった悲しみはたとえば原発の固硬度(かたこうど)去勢しちまった悲しみは精液のかかってちぢこまる 去勢しちまった悲しみはなにのぞむなくねがうな…
ドアノブをひっくり回してそのままちぎれる。雷に打たれ二重に死ぬ首吊り死体が水色の飴細工に顔を突っ伏した。軍歌を凌駕する「ハーレー、アーメー」が聴こえてくる。それはそうと紙の鋭利な側面である。額が切断される事はないが、ないがゆえに何かが切断…
文鳥規約の情動転移フォルムが宙で浮いていた。(ここに鋸のシニフィエが長方形に置かれ空輸を待っている)急に大声を出してみる。家屋の原料は連なって再度、自らに名を与える。そうまできて青空は我々が知らない原理の担保となって固いままだ。そして雲は流…