צא

دمنهور - 𝑆ℎ𝑖𝑧𝑢𝑜𝑘𝑎 | 𝐻𝑒𝑟𝑚𝑒𝑠 𝑇𝑟𝑖𝑠𝑚𝑒𝑔𝑖𝑠𝑡𝑢𝑠(933311) | Ramakrishna | 𝐑𝐀 | 1991.03/19 | JAPON ♎︎

【男性子宮時代〜潤と祥子〜】

文鳥規約の情動転移フォルムが宙で浮いていた。
(ここに鋸のシニフィエが長方形に置かれ空輸を待っている)
急に大声を出してみる。
家屋の原料は連なって再度、自らに名を与える。
そうまできて青空は我々が知らない原理の担保となって固いままだ。
そして雲は流れる。
ここで薔薇の花を調べるのはストレス値が高かったがどうしようもなかった。
(機械や戦争は菌類の活発化の上で溶けていた)
彼に差し迫った自由は《鳥 | 虫》の関係性を見出すのみだった。
「虫の皮相は皮膚と呼べるのだろうか?」
ーーーーーー
軽トラック自動車は二重に拡声していた。
1.焼き芋販売
2.HIP-HOPのBGM
ーーーーーー
聖性の降下。
彼は手合わせを"刻印"した。
胃袋の中では色とりどりの糖質が分解されて逆説的に彼へ観想を促した。
《でんぷん類、米、即席麺、調味料》によっての正統的な魔術が彼を導く…
調子は良かったのであるが視座が滑らかに移行してしまうことの審級について、彼は動かなかった。
つまりそれは世間や最愛の人、身内を"超えていた"からではなく単純に賃金をもっていなかったためである。
無収入、経済的罪悪の染色体のなさ。
恍惚状態で森を眺めている。移行されたのだ。
「まず暖色だ。オレンジが強い。オウムのくちばしのような黄色。そして脂ぎった層的な葉。覚せい剤で出来たクマのように黒い幹。目の覚めるブルーの河。太陽はない。というよりこの光景の眩しさそのものが太陽って感じだ」
彼は実相化する前にセッションを打ち切った。
あとは怠惰になるあの格納庫で神経を目一杯、養った。
つまりそれは聖体・女性的身体・重力の研究である。
彼は《1.実際の性交 2.画面情報による生々しい性交 | 膣内部の写真》の対比に衝撃を受けて、それから眠りについた。

銀行の匂いと市役所の匂いを点滴袋に詰めて通される管が素麺一本へ、です。
針と素麺が材質的に違うので市役所あるいは銀行の匂いが、いびつに漏れた。
花はギャラリーの入り口で満開になったが、彼の品行方正に関するそのよるところが諸氏らの社会的人格に照射されて枯れた。
しかし枯れながら花はギャラリーでまた満開になった。
(再度あなた方は枯らす事が出来るであろうか?)
紫色の薬品から母音を抜き出して、つまりーuaaiiooauiーにして点滴針へあてがうが?
海水の塩分のみで糖尿病になる事。
和彫りの皮膚の収集を彼は取り出した。
「よく分からない感じで5〜6枚並べたあとでその皮膚群の冷たさを手の甲で感じ、そこで一回起きました」と彼。
「そのあとは夢見たの? 一通り話したあとでセックスしようよ」と私。
窓外はあの暖色の光景である。
「若い男女が夏に海へ行く夢を見ました」と彼。

ーー
「おい、俺バイク買ったんだぜ〜〜」
「え、うそ。乗せてよ」
「いいぜ。おい母ちゃん、今日昼いらねぇわ。俺バイク買ったから今からこいつ乗せて海行くわ」
「なにそんなもん買ってんだよ。またクレカ使ったのかい。しょうがないねえ。じゃあこれ持ってきなさい。あら祥子ちゃん、こいつと関わるとろくな事になりゃしないよ」
「いえいえ、潤くんはいつもよくしてくれます」
「母ちゃん、だから昼はいらねぇって」
ーー

「ここからよく分からなくなります」と彼。
「潤くんは母親の昼がなにか知ろうとして包みを開けました。手榴弾でした。その後すぐに爆破しました。それで家ごと吹っ飛んでしまったのですが母親が手榴弾を息子に包んだのがよく分かりません。一番に母親も爆破に巻き込まれているのはおかしいです。それから私は潤くんのものと思しき腸(はらわた)と祥子の髪の毛を鷲掴みにし、海へ向かうのです」
「じゃあお前が海に行く夢じゃないか」
「いえ、潤くんと祥子が海に行く夢です。それから海辺で泣いている女性と目が合いました」
この珍妙な話のせいで彼との性交にもっていきづらかった。
「私は今日、生理です」

男性も子宮を備えてる時代である。

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