צא

دمنهور - 𝑆ℎ𝑖𝑧𝑢𝑜𝑘𝑎 | 𝐻𝑒𝑟𝑚𝑒𝑠 𝑇𝑟𝑖𝑠𝑚𝑒𝑔𝑖𝑠𝑡𝑢𝑠(933311) | Ramakrishna | 𝐑𝐀 | 1991.03/19 | JAPON ♎︎

そのとき神父は指に痰を絡ませた。肉厚良好のフォークに起きたての胃酸で塗り固めていることに気付いた。広報的バンとその遣いが着たのは正午にさしかかろうとしていた頃で、一目見たほんの一瞬のうちにある観念が引き出された。招くことなく、玄関への階段で生肉を振る舞いながら、夢見の出来事として、その観念を遣いに話す。彼は驚きもせず、歯をいじっているし、となるといよいよ犬を買う必要も出てきた。去り際の彼の肩は、喜怒哀楽毎に変色していってるように見えた。神父は自転車に跨ると、夜の高速道路にのしかかられたようでそのまま受身もとらずに倒れた。関節だらけの神父はクリーム色の傀儡のような、いやそれはバターソテーかもしれない。会社員が歩道で足を挫く程度の、神父と小屋だ。しんみり悦に入り男はシュレッダーへ亀の歪んだ口もと拡大図を縮小にかけて床に散らばった千七百二十九個の前頭葉を拾う。といっても正確に数えたわけでもないし、俺が死ぬわけがない。てめぇ、そんな態度取るなら死んだところで悲しんだりするなよ?くそくらえの、くそどこにもいきたくも寝たくもねぇ。何があるってんだ?餓死だけだろ。痛覚だけだろうよ。白痴が、気の持ちようで何とかなるというが、あいつらは罪作りの一番下賤な生き物だってことが、あの口みたって面、見たって分かることだろうが。もちろんそれは、俺が目玉でしかないわけであり、人の形をとった神経繊維と一つの目玉から成り立っているから、俺に手向けられた生き物なわけだ、あいつらは。だがあいつらは足もあるし、口があるわけだからリズムと音階がある。まったくどうした世界だよ。なんなんだ?なにになる?この間延びした起点と終点がなんになる?といったあいつらによるリズムと音階のせいで、その度に神経が感応して、目玉は付き合わされるんだよ。もちろんこの神経は痛覚つきなわけだから、あいつらを殺して、すぐおさらば、つまり目玉と神経の根本をぶちぎるわけにいかないんだよ。だからぶちぎった時用の場所を、拵えてるわけだが、肥沃にするのにもハンマーが必要なわけだし、伴う反動のためのバイパスも設えなきゃしょうがない。だから俺はいったい、どうすりゃいいってわけだ。餓死だけだろ?あるいは白痴による正当的殺害が俺に向けられるのか果たして。そいつらを殺さないわけにはいかない気もするし、そのまま殺されるには、あまりにも尚早だぞ。もちろん機が熟した頃には、どこにも実態は残されないわけで、俺は近々、宇宙語を覚えようと思っている。まず宇宙の秩序をこわして、空間だけにする。そのなかで、この宇宙語を三万真空は唱えてから、脈を打ちまくる宇宙に思い煩うことなく身投げして、馬鹿笑いするんだよ。もちろん終わりがないんだから、いくらお前ら、神経のない皮相的記号論者が論いをしようとしたところで、その元手が存在しないんだから絶えずお前らの死角に俺の馬鹿笑いがうろうろしている状態だよ。もし借りに見つけられたとしても、その時点で関係が生じるわけだから、関係が生じる前に俺がドリップによるドリップによって作ってしまっている怨念じみたエネルギーがお前用でないものとして襲いかかる羽目になっちまうだろう。だから触らぬアレに祟りなしなわけで、お前らは俺を知らない感じない、俺はお前らの原形そのクリアーなフォームに神経をやられ続ける、そしてお互いに個我に対する尊厳をもって、俺ら、元の一個に対する呪いを持とうよ。あんな幽霊とかいう、どうしようもない獣なんかは庭どころか、隣町も見つけられないんだから。それにあいつらに個我なんていうものはない。ただ現時点として切断された謂わば生理的情念の獣なわけだから、尊厳なんかあいつらにもたなくていい。あいつらにかまってやるな。鏡が欲しくてたまらないんだから、あいつらは。虫には敬礼しろよ。菌類とかにもな