צא

دمنهور - 𝑆ℎ𝑖𝑧𝑢𝑜𝑘𝑎 | 𝐻𝑒𝑟𝑚𝑒𝑠 𝑇𝑟𝑖𝑠𝑚𝑒𝑔𝑖𝑠𝑡𝑢𝑠(933311) | Ramakrishna | 𝐑𝐀 | 1991.03/19 | JAPON ♎︎

リレーの行われている、踏みしめる靴底の音に呼応するようにして、地下では鶏の首が椎茸に憤怒の矛先を向けているような、万感が各々の喉仏に隠れて、幾つかの不快な管を通り、盲の事務係はクリアファイルに書き留めるのをやっとの思いでやり遂げ、リレーの後方で死にそうな子供の背骨にもたげるようにして休憩を取ることにした。

割箸からゴムが放たれるようにして、ピストル射撃が後ろへ吹き飛んだ

煮凝りで身動きの取れない男の、ちょうどそれはミールワームといったような語感の快さで、男は自らの全身の倦怠感を脇に置いとけないでいる

ビニイル傘がブラウン管液晶内で内外どちらへも逃げ出せないでいる。それは息の詰まる、埃の、朝焼けが席へ着いて授業が、あるいは刑務がはじまったことに気づいたようにして


水着を考案した霊が、都内の100円均一ショップの辺りで、顔を半分うずめている

からすみの猿同士、すれ違ったときに臍の緒が絡まって、前へ行けなくなった

だから高慢ちきの女は正午にさしかかるにつれて、目に鋭い痛みを訴えるだろう

二冊の本があって、ド右斜め上、下にザッとズレて、そこで蛸のげそが中央から四散して串、七個の鳥の塊がささっている

ー視える!、視える!、視える、!ー

と懐中時計を左目に携えた研究医は叫ぶ(これは、留守番を余儀無くされた子供の悲しみと親の目線)


私が休みたいときに、殺傷沙汰の臭気が土を潰した(小銭の無くしたことを知らない)

太陽が二個並んでいることを紙にしたためておく必要はない