צא

دمنهور - 𝑆ℎ𝑖𝑧𝑢𝑜𝑘𝑎 | 𝐻𝑒𝑟𝑚𝑒𝑠 𝑇𝑟𝑖𝑠𝑚𝑒𝑔𝑖𝑠𝑡𝑢𝑠(933311) | Ramakrishna | 𝐑𝐀 | 1991.03/19 | JAPON ♎︎

サーモグラフィー色の夕立

その脂の壁で泣いていた。明滅し、あとがない未来が迫ってくるように屈んで一息つきたいと男は思った
「こんな事ならくるんじゃなかったよ」
唐突にオレンジ色のスキニーってあるか、などと無闇な考えに苛まれながらも脂壁の内側で発されているモーニング娘。のヒット曲に意識を集中させている
「こんな事ならくるんじゃなかったよ」
男は自らが屈んでいる事を考えながら、銃の取り扱い説明書の規格に邪魔されている
「脂壁が緑になりゃ助かるかもしれない」
一人ごちて、ホームセンターに駆けて行った。
足を組み替える度に卑猥を裏返す女は下半身に力を入れて鳥と砂の連関性について考えていた
「単純に皆、燃えれば同じじゃない」
同じじゃない、と肩に手を置いたのはホームセンターに着いた男だった。
「ここはホームセンターではないわ」
「俺にとってはペンキが買えれば一緒だ」
それこそ同じじゃないわ、と出るのを抑えて女は男にズボンの要求をした。
男は承諾し、ベルトを抜いて女は、それを受け取る
「いらないわ」
女は屑篭へ一目散に走っていくと、捨てた
「こりゃあ、呆気にとられたわ」
女がまた男の方角へ走っていく
着くやいなや男は「一本」と
「まだ夜だわ」と女
「ペンキは手に入れたし、用は無いけどね」
男はそう言うと女の膝を掻っ捌き皿を抜いて、そのまま女の腹を割いた。
ドロッと出た腸を引き抜く
「52P、52P、52P」と漏らしながら急いで脂の壁へ向かう
女はしばらく欠落した腸の空間を見つめてから首を突っ込んだ
「意外にも居心地がいい」
男は脂壁を緑色に変えようと手足をばたつかせて。
腸をナップザックの要領で背負うと先程の女を引きづらせて 緑の壁を見せようと
反応のない女に腸を叩きつける。
すべての蛍光灯を外す
「朝になったら惣菜パンを買うんだ」
少し睡眠をとるために男は女の腹から身体をねじり込ませて勢いよく目を閉じた。