メンス側の卑猥線から鳥が声帯と分離しながら飛翔する。
「きびなごですか!」
いえシナジーが青海苔と粘菌類の中間から爆ぜた幻覚です。
酔っていた。
木目のような拘束。つまるところ鉄椅子と赤を基調とした証人喚問。
ブラウン管を差し引いた残像であるところの女子アナウンサー乳房の林立だ。
ーここではサッカーという競技がないー
メンスは地下鉄をマス目に切り分ける事を画策。
「車内だ」
hip-hopのリズムで病が癒える事。
我々には金銭の問題があったか?
つまり私には金銭的問題がなかった。
流感。とてつもない事務机の相転移。
それらが直線上に運動しているように見える。
行って帰る事の安心バトル帰る事による自宅慣性の双腕。
「類似性がある」
符合とは言わなかったメンスが頭を叩く。
メンス側の卑猥線が枯渇していたので彼はむしろもっと飢えさせた。
変拍子が常のチャネルから離脱するための仮定の鈍麻。
周回遅れの障壁に囚われる事はないが。
彼に必要なのは?
ドライヤーの音が粘ついてブロンドの腹から扉を出ても無理そうだったが。
メンスに必要なのは何だろうか?
熱でない。破壊用具でもない。酸や性でもなかった。
文明世界の砂糖消費量のエントロピーを両耳で拾いながら彼は次第に弛んでいく。
知恵の輪がスロープを降りるような技術点を感じていた。
メンス側の収縮。物理的に血管を止められていたので。
木造建築は貧困層との唯一の和合です。
紐あるいは大動脈がやぶれてメンスは床に叩きつけられた。
キースへリングのイラストのような残滓を知性で追いながら死に目を感じる。
死に比例して意外にも上昇する快癒の音階は霊界にまで届いて即座に快復し。
メンスは御用達-洋画のステンレス的な光と相性の良いルートを通って鏡台に立つ。
「折れる、か!」
メンスに足りないのは《折れる》だった。