צא

دمنهور - 𝑆ℎ𝑖𝑧𝑢𝑜𝑘𝑎 | 𝐻𝑒𝑟𝑚𝑒𝑠 𝑇𝑟𝑖𝑠𝑚𝑒𝑔𝑖𝑠𝑡𝑢𝑠(933311) | Ramakrishna | 𝐑𝐀 | 1991.03/19 | JAPON ♎︎

muze

花の密度に、画角から垂れ込んでくるダクトに焼け死んだ胎児が喉の先まで出かかって...

 

一方的に身体から退かされた

俺は自らの肉体の珍妙さに驚いた。なんというか、ズングリしているのに足が豚の尾っぽみたいにひょろ長くて

「切符捨ててきて」

音声といった具合のそいつは眉間に赤いゲージを掲げて、俺は 捨てなければいけない と思っちゃった。

甘酸っぱい言い方だけど、社会的 と思っちゃったんだ。

ーんで、殺すぞとー

唖然としたね。言いたい事を先回りされているってわけじゃなくて、大して殺意を持ってない事まで読み取られちゃった。

大井というらしいのは、俺がそう感じるので

大井は切符を捨てて欲しいのではなく、俺がそれを決めたらしい

俺がそれを決めたらしい を食して見開いた黄色い草

決めたらしい俺がそれを 食して草を見開いて黄色い

チューリップドラゴンのTVが的確に喉を刺さる

すごくリズム的で ソファが馴染み良い

なんでもない大井はしっぽりスーツで決め込んで、アルミニウムに緩く踊って...

際限ないラッパ飲みをさぁ!

「どうすんの」

改札を抜け、踵を返し、切符を買い、改札を跨いで。

揺られた大井のズボンのそれは、とてもセクシュアルではあって

駅が飲料水的に貫通して最寄りの区役所を突き刺しそうだ

ッパーン!と大井の髪質は美しくて車内で揺られている大井と俺

膝にバッグを填めた祖父らも何だか、首無いしさあ

鬱血した懐古主義の曇天それ自体の交換で、それはすぐ捨てないとしょうがない

「生命は陰湿ですよね」

俺は大声で泣いたよ。小声で泣くには余りにも 乾いてたんだから

「切り傷についてはどう思う?」

どうせだけど集団 が乗り合わせてきて俺らは黙った。

個々の集団で、一人の団体が執拗に俺らに勧誘をしてきた。

「代金いりませんけど、膜破らせてもらうよ」

大井が微妙に震えてるのを 俺は早く降りたいと

奴らも長くは勧誘出来ない。してくるんなら、俺らもあいつら要らずになっちゃうからね。

長くグッタリと巨大な瞼に躓いたのも忘れて、眠りながらにして目が覚めたみたいに

「大井は一人ではなかった」

6人くらいの何かのグループであって、俺は奴らに仲間はずれされただけじゃん!

男色の葬列みたいに丘目指しやがって、俺ら食欲と関連なくて

生き生きした瞳であいつら丘、見据えちゃって

居心地いいもんだから俺も次第に....