צא

دمنهور - 𝑆ℎ𝑖𝑧𝑢𝑜𝑘𝑎 | 𝐻𝑒𝑟𝑚𝑒𝑠 𝑇𝑟𝑖𝑠𝑚𝑒𝑔𝑖𝑠𝑡𝑢𝑠(933311) | Ramakrishna | 𝐑𝐀 | 1991.03/19 | JAPON ♎︎

「女性が復活する事、ピラミッドについて」

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[加速度的に進化する太陽は8等分になった。実際はそれは8等分する型(かた)が重ねられていただけだったが]

グラウンドに永遠に続くと思われるだろうガードレールがあって緑色の気体が重くしなだれていた。目の前に白い部屋が映っていたのは、私が成長した証だった。今までであったら私がそこに赴いていたのだが。
とてもシンプルな呼吸が続いた。それしか出来る事はなく、私は意識がある限りは立っていた。つまりは意識は終わらないので立ち続けていた。しかしそれで話は終わるわけではなかった。

銀色の印字。神代文字が視界に現れた。私は洗礼に興味はなかった。火に包まれ、水に飲まれ、光に回収されて。また何の関わり合いも生じない場所で立ちつくしてるのにも勘弁だ。ところで気に入った椅子があった。特例的な象意をもった黒色の椅子。私にはこれだけがあればいい。しかし手元にそれはなく、だからこそ私は印字を前にして立ち続けていた。何が起こるだろうか?

1
バナナ・ハネムーン調の夕刻が楕円に間延びする時、やはりセダンは交通事故を起こした。50回は反復した予想だ。勝手に運転席のドアは開き、中から裸の女性が二人飛び出してきた。それは切り取られたセックス中の女性であり、地面に転がった後も続いた。一目で関係性を持つ事ができないと悟った私はやはり運転席に座り込むのである。朝日が下から登ってきておぞましいほどの黒い十字架が立ちはだかった。私がそれを「2兆5000m」と表現できたのも彼女らのお陰だ。

2
道端に横型で起立する穴あけパンチがある。それは正しい様相だった。なぜなら紙束をひとえに穴を開けてしまうのは何の意味もないからだ。また寝そべる男がいる。彼の視界ではパンチは正常であり、私はその風景が嫌いだった。彼はジーンズを履いている。そしてパンチの下部パーツも青かった。これで青空であれば大団円だが生憎、日は暮れていた。だからこそ被せられたブルーシートがあり、その中で男はウロボロスになり、視点は上昇していき、地区になり、地図になり、地表になり、地球になった。もちろん宇宙より外へは出られないのだから再接近していき、ブルーシートを貫くのだった。

3
ティーンの変顔と宇宙史の顔相が一致した。たとえば肉屋でトマトを買った男が車内でそれを鉄球に見立てる。トマトの頂点に振り子を乗せて時計を眺める。また鏡面を撫でる。そして彼は地上の限界を超えて神性に貫かれる。ありきたりの発狂(initiation)だ。その時どのような顔をしているか。それがティーンの変顔とそっくりなんだ。またティーンがセックスをし始めれば、男は永続領域で思い思いの輝きを放った。我々が想像するのはムードだけでいい。

すでに立ってすらいなかった。三角形が箱の中で回転しており、そして私は三角形だった。それはピラミッド内部の談合を表していて、46億の女性がいれば46億の男性が接合されていた。顔は膣に付けられていた。ペニスは地面に垂れていた。私がしたかった事は二元性の解決である。ともすればピラミッドのねじれを戻さなければならない。女性体の元型に対して腰を返還して、大きく一回転した。

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集合意識としての存在が我々の目の前で教えてくれる。両手で三角形をつくり、その片方を180度ねじる。それを見せてくれるのだ。何が映し出されたのかというと写真撮影をする時のポーズである。
ピラミッドが四角形になるのだから、我々はそのポーズを三角形に戻すべきである。