צא

دمنهور - 𝑆ℎ𝑖𝑧𝑢𝑜𝑘𝑎 | 𝐻𝑒𝑟𝑚𝑒𝑠 𝑇𝑟𝑖𝑠𝑚𝑒𝑔𝑖𝑠𝑡𝑢𝑠(933311) | Ramakrishna | 𝐑𝐀 | 1991.03/19 | JAPON ♎︎

「令和#1」

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元首のクローゼットから太陽が五個溢れ出した。モーブの運河がカーテンと独自の位相を取っている。白い光。完全に飲まれる時に血管がちぎれるように音を立てた。無意識がちぎれる音を聞いた。広漠たる平野に白い長方形が刺さっている。すでに商品化された白い光。人類で彼が最初に水を飲んだ。それはあなたである。私である。しかし彼が水を飲み干したのかは分からなかった。三つ編みのように際限なく重なり合って一つになった。水の事である。色々な水質の水。扉は開かれた。開かれすぎてついに閉まった。絶頂のその先があるのか考える機会が与えられた。それはカオス内に存在するという事だ。数学的余地はないのだ。卵。踏み潰す時に出来損ないの90°先から何かが刺さった。寝台と人間を平坦にしたガラス質の板は束ねられて、それを奴隷が運んで…

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最初の失敗が自覚的である事。それは図形にすると鉋(かんな)のような形である。くぼみに手を入れるとその失敗が分かる。使命をもった者がなぜあるべき場所まで導かれないのか。それはおそれであるし、天才的な洞察によるものである。無極にまで手を出す事。性別をもたないとは外部をもつ事である。反対に両方の性別をもつとは公正性を保つ事が出来ない。なぜなら陰陽を手放す事が可能であるのだから。

「ナウ ローディング」という画面が表示されている。それは文字である。しかし男はその情報処理の実際の運動が見たいのである。その一粒一粒がもし中断する事を出来たら。中断とは素晴らしい事なのである。健康的なのである。しかし問題なのは時間の概念であって、つまりいつ中断するかが重要であった。なぜなら中断する事が加速度的な進行になる事もあり得るからだ。男は満たされていた。画面には天使が河から舞い上がっていくのが映し出されている。