サボテンと人体の中間地点に死亡図がおかれている。死亡図はサボテンと人体の状況を表していた。ここには二重丸のような象形があった。
《摂氏35の場合》
金色のビーズがこぼれ落ちた。選挙ポスターの目の覚めるような青色は誰に向けられた永遠性だろうか。十分に示威的ではない。建築士はコンパスを力なく倒した。原因はハンバーガーにおけるバンズの発明の経緯を知らなかったからだ。
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ウォーターベッド内に全身をいれた。そして私は瞑想をしていた。このごく簡単な装置の中でもルーツにたどり着ける事がかえって自然界を超える事になったのだ。つまりは少しの現実感が役に立った。
六畳の空間その四隅に小三角形を残して黒い鉄球が入れられている。白いペンキがかかる。白い滝のイメージ。水飛沫による白さでなくまさしくペンキによるものである。宇宙の重力は限りなく低くなった。
セックスが人間の言語を低下させた。それは感情表現まで下がり最後、音になった。単なる図形が存在する。一つの点。点の情報量は質感に求められた。拡大すると重厚な寒色が折り重ねられていた。それが一面的に訴えがけてくる。言語学者は思考活動するのではなく痙攣していた。彼は学者ですらなかった。
ある試み。何もない空間に存在を生じさせる事。それが流通する限りにおいて物質化するという原理があるのである。ともすれば横溢(おういつ)するイマジネーションがあった。
「緑色の豆、スマッシャー。星の図形は五芒星を馬鹿にしている。位相をもてずに空間に固定される血がある。鉄は壊れようがなかった。電子機器は壊れた。遵法主義なので雄叫びを上げる男。彼の肉体美。死生観との非対称性。言語がないところには時間がないので永遠があった。しかし言語になっていないだけで感覚の推移は存在していた。それは分布図になり点を結ぶと50兆芒星になった。それを物理的に切断できない事が逆に硬度の本質になった。だから刻印に逃げた。刻印は平面に依存していた。物質は押し潰されて平面になった」
《視覚性の抽出》
以上の鉤括弧内の文言には定義づけられる視覚性・意味性が存在しないので代数によって表現された。理由は人間世界には「人間」という登記上の問題があるので、集合意識・集合無意識それぞれの方向からこの代数は行われざるをえなかった。
「代数表」
3549587515272
6485439498567
8487454754875
8457845784578
4578457875487
9764157649487
9192194959194
9591919497678
4649597637696
7464944643649
4946737676949
1613768484646
5797946546464
2342342342342
3423423233231
3111111111111
1111111111131
1113117
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集合無意識の方向からは代数の応用が必要なかった。つまり虚数であるので、説明づけられた。
「一人の男は代数表の番号に電話をかけた。勿論、繋がらなかった。しかし実感だけは残った。さてこの実感とはどのようなものだろうか?」