צא

دمنهور - 𝑆ℎ𝑖𝑧𝑢𝑜𝑘𝑎 | 𝐻𝑒𝑟𝑚𝑒𝑠 𝑇𝑟𝑖𝑠𝑚𝑒𝑔𝑖𝑠𝑡𝑢𝑠(933311) | Ramakrishna | 𝐑𝐀 | 1991.03/19 | JAPON ♎︎

死んでいたし、しまった死んだ

煩悶の先にあったまばゆい牧草の固形物は
卵の白身からのストレッサー的絶頂により
小さな蟻に擬態し又、そのようにして四散
した。目に焼きついたかつての固形物は光
を受けてイースト菌の焼ける臭いを想起さ
せ私の天分に逆らって目の前にステンレス
製のテーブルをよこしたように思われる。

私は農家の橙色の尿を見たし、彼らの酸味
と歯の間で行われている地獄を相殺させる
ための土を予期した。実際にも彼らは土を
耕し始めた。(彼らはかつて耕していたのか)

少しでも大気を轢く気があるなら、と白塗
りしたラグビーボールのような顔をもつ男
私の靭帯を切っていった。思わず えっ と
気が滅入ってしまい、その場の地面に覆い
かぶさった。なんて当たり前のようにくさ
匂いなんだ、と原因を探すと吐瀉物が乾
た後の写真がガムテープで雑然と固定さ
れていた。そこに写されている時代はどう
でも良かったので私はパンティストッキン
グ店を燃やしたのだ。おんおん泣いた。な
ぜなら私は解放されたのだから。もう親は
公館の列に並んでいた。歯が取れたように
彼らは血を吐いて私の名前を叫んだ。その
とき私は、注射針をあるだけ飲みたい気持
ちだった。

あらゆる駄目になった臓器のレプリカを歩
いて売る男が形成外科の目の前で立止まっ
た。彼はおもむろに口からサンチュを取り
出して、そこにライターを包み始めた。私
は急いで彼のところへ駆けつけて喉の奥ま
で指を充がって顔に吐きかけていたのだ。

牛を滑らかに銃弾として押込む技術。単な
る金色の鳥が粗大ごみを漁る。人間から口
の機能が失くなってしまった時間。何を鞣
しにしたのか。私はトランポリンにマイク
を向けて音を待った。加湿器に頭を打つ男

皆が「あえ、あえ」と低いうなりを上げて
いる。私が怪訝な態度をとれば、彼らは鬼
のように怒り身振りで示してくるのだ。恐
らくただの慣性的な発作ではないのだと思
うが私も私で腕がないので彼らに怒鳴って
しまう。彼らの卑屈な目。彼らの滑らかさ

相殺された殺意の飽和。和やかな飽食。し
かし固く射抜こうとする。厚ぼったい
が見据えているだけであろう意識。消えず
に滲んで無視されるだけの妖怪。変な禿げ
方をした彼らの筋肉。私の脂。痛いほどし
ごかれた陰茎。青い絵画を見るときの心。