צא

دمنهور - 𝑆ℎ𝑖𝑧𝑢𝑜𝑘𝑎 | 𝐻𝑒𝑟𝑚𝑒𝑠 𝑇𝑟𝑖𝑠𝑚𝑒𝑔𝑖𝑠𝑡𝑢𝑠(933311) | Ramakrishna | 𝐑𝐀 | 1991.03/19 | JAPON ♎︎

「令和#12」

外側から熱照射された窓に内側から錠剤を擦ってみると床に粉が溜まっていった。X線機材の側で二人の男が話していた。それは鳥類の事だった。「もし鳥が直線的にしか飛べないなら一生、円が描けないだろう。神社には行った事があるかい。神社には4の規則性し…

「令和#11」

‪「私がひとえに言ってこうあらせられるのは元型として二枚の黄金の円を持っているからです。ベン図的に重なるその中央のアーモンド型は膣ではありません。それはあるエジプトの大きな目です。下降あるいは上昇を表しています。私は手を合わせます。あなたは…

「令和#10」

植民地の子ら。痩せた肋骨間にエメラルドが浮かぶ時、彼は目を覚ました。まだシーリングライトを救いの光と勘違いしたままだった。一つ話をしよう。ある女性が大切な人を失い、余生を彼とよく似たぬいぐるみと過ごした。そしてそのぬいぐるみは有名な商品だ…

「令和#9」

四つのルーツを持っていた。それは彼に八つの神話があるという事だった。そして彼は今ではそれぞれの臍の緒が断ち切られている状態にあり、彼の生活は無内容に等しいものだった。 彼は射精する時にそれを思い出した。そして自らを銀色の四つに等分され、それ…

「令和#8」

最初は円の高さが求められていた。しかしそれが二段のスライド式レーンに取って代わられる時、その下段では男が横になっていた。光への不安。古い惑星の記憶に広告の色彩が雪崩れ込む。(カネボウもSK-Ⅱも一まとめに流れ込んだ)それは最先端にいる我々が原…

【令和#7】

「古代の魔術祭とシンクロする現代のたこ焼きパーティー。タコパガンダにより促進されるその粉物の球体とはまさしく天体を食す契機だったんだ」 エアポートの待合椅子は清冽としており冬の厳しさがより一層、窓の色を変えるようだった。こんな時でさえ彼のめ…

「令和#6」

崇高なジョアンナの胸から光が溢れ出した。視野が確保されたまま光がすべての物質を投射するのを見ていた。ある特殊な男にとってすぐそばの街路が本来いるべき場所だった。彼は限りなくめり込んでいき、床と同質化した。かけっぱなしの聖歌はただ流れていた…

「令和#5」

chris blown chris blown.ダウン・オレンジのちょうど人間の膝くらいの高さからクリアプレートが建っている。先進国の青年は「赤色が見たい」と言った。それは原始回帰を示していた。ユーフラテス川から流れてくるキリスト像。シーリングライトの光。 chris …

「令和#4」

フル勃起の陰茎に巻きつく多少の蛇。それは緑色だった。本来、金色であるがそれは緑色だった。そのため金色のメタファーが対置されている必要があった。私はそう思うし、他者もそう思うだろう。まずはそのメタファーへ入るキッカケが必要である。たとえばこ…

「令和#3」

ーバイオダイナミック走法による双方向性の流通が実現したのはつい最近の事ですー 手羽先とは女性の肢体を逆開きにしたブロンズ像である。強い風。雨足が強まるにつれこの粒一つずつが四角形になる事。 「外見の話をすれば4DDというものが今は主流です。しか…

「令和#2」

シャンパンタワーのそれぞれグラスの飲み口はそれが円形であるがゆえに奇跡が起こって縁が遮蔽された。頂上から段付きで落ちる精液。言語にbaptismaされるバベル的光景だ。 無形の最高位はビル群から逆行した。つまりは最高のものを知っているのに最高存在に…

【詩】

軽妙な調子に乗せて歌をうたってみれば、私が対外的にゲーテ的無味さを備えているのは、その内に迸(ほとばし)った光ファイバー的ルシファー性とキリストの怒りによる脆弱性がない交ぜになっているからだ。 私は「オー、オー、オー、オー」とひくい唸りをあ…

「令和#1」

元首のクローゼットから太陽が五個溢れ出した。モーブの運河がカーテンと独自の位相を取っている。白い光。完全に飲まれる時に血管がちぎれるように音を立てた。無意識がちぎれる音を聞いた。広漠たる平野に白い長方形が刺さっている。すでに商品化された白…

「観測者がいない世界にとって観念がいかなるものであれ神である」

そいつが悲しんでいる繭のすぐそばでゴシックミュージックが鳴っていた。太陽は磁気ネックレスの留め具に刺されて部屋のアクセントに助かった。 暗い部屋。床はワックスで磨きたてで透明の筒型のレーンが幾つか並んでいる。男は明晰夢で参入しているのだが別…

「性の受肉に失敗した男」

サイバーコアのレーン上で十字架の穴ぼこが間隔的に置かれている。太陽は充分にグリーンリーフを育てて三日月の曲線だけがここでは違和感がある。集団デモの旗にはブロッコリーのシンボルが描かれていて男は彼らの行進が滞らないか心配だった。男はジムに通…

「聖殿」

聖殿に陰茎を返しに行く青年の物語。彼のブルーの上着の丈が風になびいた。天候は雨でマンホールからは蛍光色のライトが漏れ出していた。「私はいかなる事由があったとしてもAによる導出やAのための引用を許さない。それは固有にAの事柄である」雑然と置かれ…

「記号学としての階段」

キャパ・リダイレクトの瑞々しい客間は赤色灯で光っており、乳白色の水溜りでAIが前転を繰り返す。 「汝の苦しい御霊を解析しよう。その経路を、経路の先を、その横たわる悪霊を無理やり裁断し、つまりプレスし、平べったくなったそれを粉状にし、汝はすべて…

「精通」

1-白い箱。汚染河口。科学発明品としての焼却炉 2-大自然の地平にステンレステーブルが置かれている。この世のすべての刃物が陳列する。未来への兆し。 3-エスカレーターの図面。軽犯罪の国籍ごとの分類。飲食等の出店。 4-大霊界の会合。山林をくだる一滴の…

「聖獣 | Aquarius」

自由に散策する。切り取られた太腿、その上にセラミックが重なっている。黒いカーテン。経血は縁取られて天体に根づいた。 黙示録の紛失。その天蓋であるドームの内面では大自然の七変化が映し出されている。(丸い型の上に立って日本人からは黄色い湯気が、…

【正四角形の輝き】

花が咲いていた。正四角形の4×4に等分されたブロックが規則に従って、鮮やかな弧を描き、流れるように。花が咲いた。ーーーーーー太陽を見つめる金髪の外国人。裸で庭を歩き、生垣に刺したコルビュジエの標識めがけ石を投げた。「エアロビクス」そう呟いたの…

【スペース・エンター】

断罪を受けて花瓶が割れた。光が破片の隙間を照らしてガラスの役割を奪う。少しだけ落下した紫の花は針がねの固定から逃れてドアの方向へ倒れた。 ささやかなバザーだった。白いスカーフを頭にまいた群衆は渦のミステリーサークルを象った。次第に内側へ折れ…

【小三角形の輝き】

葉緑植物の仕分けも終わって、事務所の黄ばんだタイルに横たわる。天窓から雨すじのその先の事などを考えていると寝ており"ある機器を通って"この伸縮する仮死状態の塊を見ていた。《彼》は赤いオーブを伴って服それから皮膚が破けて腑(はらわた)があらわに…

【アンナについて】

チーズのとろける落下過程の上で「ハイ、チーズ」シャッターの音と共にトンネルから続出するのは各首相であった。瑞々しい水菜を手でギュッと絞る時に黄色いセックスの夢想をした。キスをした。チョコレートは謝罪会見時の議員の頭部・鬘(かつら)の間で溶…

【palmaについて】

コリアンダーの茎の隙から勃起する円錐はつまりは人間の苦しみの等合でその座標軸のプログラミングがヒップホップ記号の妾に見えた。 《フクロウのフロウは押韻の同一的な連続だ》あえての日常的な風景の雨天を再現。またしても大団円で人間の集合的死亡が虚…

【絵画〜果物】

セメントが螺旋状に割れた。自分よりも頭上にある青空から水色の溶液が垂れている。歯間ブラシであの曰くの歯をこそぐに連なって我々の目の前に十字架が現れた。ああ、俺の感覚を焼き尽くす太陽。概念を焼き尽くす太陽。意識の裏筋をきつく撫でる太陽。大い…

【ミサのバイノーラル】

14階から落ちてそれぞれのカプセルホテルに緑の仁王が詰められた。クーリッシュの温度。「検問所を知ってるかい?」検問所では案の定、なにものにも使役されない怪鳥が猛り狂っていた。(ランナーゴールイン)砂埃がすぐに警察官に変わります。「ランナーゴー…

【マイ・アドルフ】

中通りの十字路に立つ石像を覗き込むとそこには魚眼レンズで伸びたような庭があった。教会との符合。すぐにダビデ像の退行的観念に伴ってハグ。噴水の外壁には一つ一つプリズムが埋め込まれており、私はさらに強く抱きしめる事で軽蔑の意を示した。「話があ…

【無観客・煉獄・サーカス】

子供を産んだが自殺した市議会議員の深い謎。高度に複雑化したその神経の線上で陳列された火縄銃に重油が降り注いでいる。赤子のように又は前転するような貝殻形式の指揮は天上へオーケストラを発揮した。「モシコンニチハ」イスラム人が聖堂の窪みで必死に…

【2区分・独立性】

「キンコンカンコン キンコンカンコン」島の砂が青い土管に変わるとき。君が見つめる軍用機をエアーマックスが圧しつぶす。貝印の剃刀に乗せたwine redの雷数本は、つまるところ冴えない人間の太い親指に飼い慣らされている。ーせめて緑であるーダービー出走…

【白のの元型】

蛆の囲む八面鏡が外側に倒れるときに白い太陽が放射した。何事か分からない光景であるが、ただ光の階層がある事だけが分かる。すべての軍事的それは性や死のあらゆる変奏が空中に浮遊し糸状になっている。戦車が通ろうと殺人犯が通ろうと、そこには愛らしさ…